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視聴率の及第点がどこになるかは局によって違いますが、最低限2ケタ、とれるものならいくらでもというのが本音。なので、いかに視聴率をとるか。ここ20年におけるテレビマンの創意工夫は功罪置いといて立派なものだと思います。アメリカなんていくら何シーズンも続いてるテレビドラマであろうが数字が低くなれば即打ち切り。ヨーロッパではリアリティー番組が幅を利かせ、生々しいやり取りをそのままテレビで見せる。
そう思うと、日本という国は寛容です。いくら数字を取れと言ったって、えげつないことをすればそこまでしなくてもと視聴者が注意してくれて、かといって数字がなかなかとれなくてもとりあえず1クールはやりましょうとなかなか打ち切りにはさせない。もちろん数字以外の理由で打ち切りになることはあるものの、あまりにも低視聴率で4話で打ち切りということはほぼありません。
それでもゴールデンで3%というのは低過ぎます。誰だってそんな数字をとりたくてドラマを作っているとは思えませんが、ここまで低い数字を出すというのはすごいことです。いろんな環境が揃わなければここまでの数字は出せません。とりあえず既視感の強いドラマでは数字が取れない。ホームコメディのパターンはすでに出尽くしてる。あまちゃんにしても半沢直樹にしても、今までのパターンにはなかったドラマです。恋愛ものならどうせこうなるんだろ?という筋書きを安易に立てられがちですが、それがないやつは面白い。仮に数字が低くても評価は高い。視聴者に評価されるか業界に評価されるかの違いです。
では、夫のカノジョはどうか。魂が入れ替わるという設定はしばしばドラマの題材にされます。どうせこうなるんだろという筋書きが非常に立てやすい。色んな人と魂が入れ替わりまくるみたいなことがあればめちゃくちゃで面白そうですがまぁないわけで。ドタバタ劇のパターンもある程度出ているので別に見なくたっていい。そこに裏番組が強いとなれば、そちらに流れます。自分のようにみんなが見ているのを見ない天の邪鬼はいますが、そもそも天の邪鬼は好き好んでドラマを見ません。
業界の評価にしても、設定が使い古され、そして歴史的な視聴率の低さ、これでは高くなるわけがない。視聴率がすべてではないと主演女優は言うものの、そうじゃない部分でも評価はされない。早い話、主演であることを後悔するしかない。見てもいないのに評価をするなと言う人はいそうですが、マニア受けするならそういう声がネットにあるはず。それも見かけない。これを製作した人が何を思いながら局にプランを提示したのか、とても気になります。
いまどき、主演が誰だからという理由で視聴率が左右されることはそうありません。どういう作品をやるか、その内容が問われる時代です。なので、主演女優が悪いとは思わないし、むしろ不幸だなと思ってます。結局のところ、わかりやすい作品、特に勧善懲悪モノがウケる。もちろん、浮世離れなものでは見てもらえない。ある程度のリアリティがないといけない。それを思うと、魂が入れ替わる時点で浮世離れしちゃってるし、オリジナルな作品ではない。そして、裏に強い作品がある。そりゃあなた、誰も見ませんよ。主演の女優さん自体は面白い人だから、いずれ作品に恵まれるでしょう。みんなそういうのを乗り越えて一流女優になる。そのチャンスが次いつ訪れるかは運任せでしょうな。