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私は横浜DeNAベイスターズのファンとして、様々なことを書いてきて、ようやく自分が思った通りの展開になりつつあります。ベテランを切って体質改善、身売りをしろ、補強してくれなどなど。もう5年も前から書いてきました。最近書かなくなったのはそれが十分なされつつあること、DeNAさんが真剣に取り組んでいることなど。体質改善はもう十分なされたと思います。監督の中畑清、投手コーチのデニー友利をほぼ支持しませんが、唯一ありがたかったのは体質改善において十分寄与してくれたことです。うじうじした体質、それを変えるのは情熱です。少なくとも情熱だけは12球団でトップだと思います。どうせ俺たちは・・・と後ろ向きにさせない。もっと前へもっと前へ、その姿勢を強制でもさせるのは荒療治としてもいいし、改善にはつながります。この点だけは功績として評価したいと思います。
しかし、今年中に結果を出さなければクビにしてもらって結構という中畑監督の姿勢には申し訳ないですが賛同できないし、そのこととベイスターズの強化になんの関係があるのでしょう。確かにファンは強いベイスターズを求めてます。ずいぶん待ってきたと思います。現在進行形である暗黒時代のベイスターズを支えたファンに悪い人はいないでしょう。それくらいやさしいし、あきらめてこなかった。いつか必ず復活する。ファンは信じてきました。何がなんでも今年クライマックスシリーズに出るんだ。その姿勢を示すためのものだと思いますが、ではなぜ2年目の高城をスタメンのキャッチャーとして起用するのでしょうか。彼のリードも打撃も決して頼もしいとは思えません。結果を求めるということはなりふり構う必要などないということです。西武の炭谷だってここまでの存在になるのに5年はかかってます。それでもまだ彼は発展途上です。高城がその存在になるのに最低でもあと3年はかかります。そこまでにクライマックスシリーズに出るというのであれば私も納得がいきます。しかし、監督は今年行くと言ってる。申し訳ないけど、そこに矛盾を覚える。
確かにベイスターズは大きな補強をしてもらいました。ブランコ1人でこうも違うかと痛感しております。彼が本当に頼もしい。しかし、投手の補強はほぼなされていません。特に先発のコマは揃いはしたものの、まだまだです。エースと4番は自前で育てるべきだと自分は思います。それができなければ補強するしかありません。エースを本当は育成しないといけないのに、投手の育成が全くできていない。中継ぎや抑えについて私はもう十分だと思ってます。山口はかれこれ5年も抑えをやっています。失敗もありますが、100セーブ達成の最年少記録を持ってるというのはとてもすごいことだと思います。抑えが変わらない球団は案外少ないのに、見事だと思います。
他方、先発はどうでしょう。ここ数年で頭角を出したのは高崎だけです。ようやく小杉も成長してきたかなと思うくらいです。10年間のドラフトを失敗し続け、小杉の年からは成功が続いてると思います。成長も何も小杉は29歳。若手と言われるようでは困る年齢です。加賀見や国吉などいよいよエースとしてなんとかなりそうな選手も出始めました。しかし、今年結果を出すような勢いを見せていません。高城を使うのなら国吉や加賀見も使うべきです。井納はすでに4敗してますが、内容的にそこまで悪いとは思いません。まず巨人に2度も当たるという不運さ。それ以外では援護のなさ。ここは考慮すべき。ゆえに中畑監督は人材が足らないと言ってるのです。しかし、それはここ10年もの間、ベイスターズの育成がほぼ機能してこなかったツケです。今の野手陣はどうでしょう。頼もしいのは石川、荒波、松本、下園ぐらいなものです。あとはみんな他球団からとってきた選手です。ラミちゃんだってノリさんだって内村だって渡辺だって当然ブランコだって、いないと困ります。生え抜きでこの穴を埋めれる選手がいるでしょうか。筒香への期待値の高さははっきりいって異常です。どの部分でノリさんを上回っているでしょうか?野手の補強から先に行った。投手はその次。10年間のツケの代償はあまりにも大きい。その大部分をまずは野手につかった。一度にそのツケを払いきるのは無理です。
この10年でここまで育成に失敗してる球団は横浜だけです。体質改善がなされたとはいえ、まだ時間がかかります。今年何がなんでもクライマックスシリーズと、もし自分が監督なら絶対に言えません。あと3年時間をくれと言います。せめて1年は大目に見てくれと。今年Aクラスを勝ち取るとすれば、巨人の圧勝、他球団の主力のケガによる自滅によるものです。それは本当の意味での復活によるAクラス入りではありません。逆にそんな状況で来年は優勝だ!と言われても、おそらく無理だしまた同じことになります。優勝が口にできるのはAクラスを2年連続取ってから言うべきです。いつまで藤井と三浦に負担をかけさせるのか。
オーナー以下フロントは完璧な仕事をしてると思います。補強だってちゃんとしてる。でも、補強は補強にすぎない。家の補強で家は建つだろうか。そんなわけないです。すでに家があり、ボロボロになってるから補強しているのです。今度は投手の補強をしてくれ。その補強が去年のドラフトではないのでしょうか。エース級の投手はFA市場に出ませんでしたからね。それでも監督は補強してくれと言う。人材が足らんと。言い訳できない補強をしたとオーナーは言ってるにもかかわらず、そのセリフを言うということはどういうことでしょう。あと数年でAクラスを目指す監督の言葉ならいいんです。当たり前のことを言ってるんですから。今年Aクラスじゃなければクビにしてくれと言った人間の言葉ではありません。多くのファンは今年最下位を脱出してくれるだけで満足だと思ってます。その可能性は高い。それだけでも十分な仕事です。それを無理してハードル上げることなどないのです。
10年間の育成の失敗という現実、そしてそれを取り返すべく懸命に指導するコーチ陣、なんとか補強して強化に努めるフロント、総合的に判断して今年Aクラスを無理に狙う意味はありません。デニーがマウンドに行った直後ほぼ打たれるのはなぜかも書きたいぐらいですが、今回はやめときます。2005年に3位になった時、大した補強もしませんでしたが、それは前年、僅差で最下位だったものの、一時期はトップを走ってたからこそ。最下位の質がまるで違いました。今のベイスターズはその状態から脱したと思います。勝負は来年からの3年間。ここで1度でもAクラスになればいいのです。中畑監督の功績は体質改善をしてくれたこと、マスコミへの露出に力をいれたこと。それだけでも十分立派な功績だし、きっとそのイズムは引き継がれるはずです。決して無駄ではなかった2年間。5位に終わったとしても、自分は感謝するはずです。来年で必ず3位以上目指すと今から言ってくれればいいのに。そう思います。今年必ず投手陣を補強してくれる。勝負は来年。最下位にさえならなければ。長い目で見ましょうよ、監督。結果をあせるとよくありません。