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押尾学の裁判のニュースが色々と取りざたされていますが、そこらの芸能ニュースとして扱うのではなく一般的なニュースとして取り扱う必要があると僕は思います。理由は簡単で、裁判員制度で審理が行われると決まる前に、大々的にワイドショーにおいていろんな報道がなされ、いつものようにバッシングし、亡くなった女性のことを悲しむみたいな流れがありました。いつものことなので何にも思いませんが、裁判員制度で裁かれることとなり、公平な気持ち、要は検察側、弁護側双方のやり取りなどを聞いて、冷静に判断できる人が果たしてどれくらいいるのか、とても興味を抱きました。そのために、今回の裁判はどういう結果が待っているのか、とても注目しています。
マスコミの事前報道がどれくらい量刑に影響を与えるのか。これは何も押尾事件だけに言える話ではなく、今、民主党代表選挙で菅総理と争っている小沢さんにも同じことが言えます。俗に言われる政治とカネの問題で、小沢さんの秘書や元秘書の議員が逮捕され、自身もある市民団体から告訴され、結果不起訴となるも、検察審査会に回され、1度目の起訴相当処分を受けました。もう1回起訴相当が言い渡されたら、小沢さんは強制起訴となります。これを言い渡すのは一般の市民です。つまり、押尾学と同様、相当なマスコミの事前報道によって、少なからずの影響は受けているはず。
無論、押尾学のやったことは許されない行為であり、救えた命を放置してしまったのは人間として最低です。小沢さんの件も、真実がなんなのかはわかりません。ただ、冷静に報道された場合と感情をこめて報道された場合とで、受け取り方が全く違うことも考えるべきです。
感情をこめて報道する番組の最たる例が朝ズバです。僕は嫌いなので見たくもないし、録画した深夜番組を見ることにしてますが、あの番組はひどい。みのもんたのナレーション、浪花節な感じはまぁいいんですが、それと報道の組み合わせは最悪です。真実を公平な立場からお送りし、分析報道をする時も中立的にやるのがベストだと思うのですが、役所や政府を叩いておけばいい、何か問題を起こした人を叩いておけばいいとでも思っているのか知りませんが、視聴者と一緒になって感情的にモノを言ってるとしか思えない。人生相談ならそれでもいいですが、報道においてはいかんですよ。
あとは報道ステーション。古館さんはトーク番組、スポーツ実況においてはすばらしい人だと思いますけど、この人も報道とは全く合わない。感情的なコメントが少々多いし、取り上げるニュースも暗すぎる。意図的に暗いニュースを選んでいるとしか思えない。
感情的にならず、冷静にニュースを届ける番組はひょっとしたらニュース23クロスしかないかもしれませんし、それすらも感情が多少入っているかもしれない。まぁ、他の番組に比べればいちいち視聴者と一緒に怒ったり、喜んだりというのは少ないという程度なんでしょう。無機質すぎるのも嫌ですが、誰でも言えるようなコメントを並べるニュース番組が嫌いなだけです。テレビにそんなものを求めない人はネットのニュース、ニコ生の討論などを見ますし、僕もそうしてますが、そういうことをしない人は今まで通りテレビや新聞の情報をそのまま受け取る。
長くなりそうなのと、知ったかぶりな知識で書くのはよくないので、これくらいにしますが、視聴者が感情的になるのはいいとして、伝える側も一緒になって感情を出すやり方はおかしい。押尾裁判にしても、検察側弁護側双方のやり取りを何の加工もせず、そのまま目の前に出し、このことについて検察側に立つ有識者、押尾側に立つ専門家を呼び、いろんな考え方を提供してもらい、視聴者に判断してもらう。たいていの番組では、こんなひどいことを押尾はやったんですよ?ひどいですね~みたいなことを報道してるわけです、特にワイドショーは。何度も言うように、別に僕は押尾学を擁護もしてないし、元々好きではありません。しかし、一応本人は無罪を主張している。そうであるならば、それなりの対応はすべき。この持論を言うと、冷たい目で見られるか、変な人だと思われるのですが、まぁしょうがないですな。